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石鎚山探鳥会は8時30分から開始ですが、前日からの泊り組もいるため、本番に先立ち朝5時より有志による早朝探鳥会を行いました。土小屋でも繁殖が終わっているのか、にぎやかな囀りにはほど遠いのですが、コマドリの囀りは堪能できました。ただ、ブユの猛攻に遭い探鳥会は1時間ほどで断念しました。

土小屋へ戻ったとき、何やら聞きなれない怪しい囀りが聞こえてきました。確かめてみると声の主はソウシチョウでした。数年前より気になっていたのですが、今回は姿と声を一致させることができました。成就でも確認されているらしく、分布を拡大しているようです。ソウシチョウの地鳴きは「ヂェヂェ・・」とけたたましく、囀りはクロツグミとオオルリを足して少し鼻から抜いた感じということでわかってもらえるでしょうか。

一日探鳥会は、8時30分に土小屋をスタートしました。ササ原へ出たところで、尾根筋を飛ぶツバメのなかに予定外のヒメアマアマツバメを発見。

南尖峰が近づいてくるとコマドリの囀りも聞こえるようになりました。石鎚山北斜面の登山道では野鳥だけではなく、ナンゴククガイソウやコオニユリのお花畑、アサギマダラなどの観察も楽しみの一つです。北壁の木道を渡るとき、下方で誰かが石を転がす音がするので危ないことをする人が居るものだと下を覗き込むと、なんとアナグマが石をひっくり返し食事中でした。我々を全く気にせず、おかげでじっくり観察できました。南尖峰北斜面からは、メボソムシクイ、ルリビタキなどの夏山の鳥の囀りを聞きながらの登山で、しばし連日の猛暑を忘れて涼風を堪能した一日でした。

時間:8:30~15:00(早朝探鳥会 5:00~6:00)
探鳥会参加者:8名
確認できた鳥:22種
【早朝】 ホトトギス,コゲラ,キセキレイ,モズ,ミソサザイ,コマドリ,トラツグミ,ウグイス,コガラ,ヒガラ,ヤマガラ, メジロ,カケス,ソウシチョウ
【一日探鳥会】 ホトトギス,ヒメアマツバメ,コゲラ,キツツキsp,ツバメ,キセキレイ,カヤクグリ,コマドリ,ウグイス, メボソムシクイ,ルリビタキ,コガラ,ヒガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,カケス,ハシブトガラス

最終更新日: 2018年12月04日